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食味生かし積極販売!!~県りん対協・青森りんご販売懇談会東京会場上~

2024/04/08
 県りんご対策協議会主催の「令和5年度青森りんご販売懇談会」が2月15日から東京会場でスタートした。
 目黒区の「ホテル雅叙園東京」で開かれた販売懇談会には、市場側から東北、京浜関東、北新の各地区青森りんごの会会員各社の担当者、産地側からは県、関係団体等から合わせて約60人が出席。産地在庫数量が平年を大幅に下回る中、後期のリンゴ販売対策を協議した。
 懇談会に先立ち、県りんご対策協議会の加川雅人会長が「12月末時点の産地在庫数量は、かつて経験のない少ない数字となっている。夏場の猛暑の中で生育されたことから品質も危惧されているが、本日の会議でしっかり情報共有を行いたい」とあいさつ。
 市場側を代表して、京浜関東青森りんごの会の福川祥広会長(東一東京青果取締役果実第4事業部部長)が「他品目においても高温と異常気象により計画の下方修正が行われ、リンゴ同様数量減の単価高で推移している。今後一番心配されるのは、有袋を中心とするCA貯蔵品を含むリンゴ全体の品質になる。しっかり協議し、残り少ないリンゴをしっかり販売したい」とあいさつした。
 産地情勢報告では、県りんご商協連の丹代金一会長が「早い業者では既にCA貯蔵品を出荷し始めており、大方の業者の普通冷蔵庫は2月いっぱいで終了すると思われる」と報告。「CA貯蔵品に早期に切り替えて前進出荷を進めたい」と協力を求めた。
 また葛西万博常務は「前年産で好調だった輸出は12月までは停滞したが、1月13日の総統選後は、CA貯蔵品を求める声も聞かれており、盛り返してきている」などと報告。「下位等級品が多いが産地として品質管理を徹底し、食味の良さを生かしつつ2~3月の目標に向け出荷を推進していきたい」と述べた。
 一方、JA全農あおもりの笹森俊充副本部長は「作業自体が2週間程度前倒しとなっており、4月頭に残るサンふじは少なく、4月の連休前から有袋ふじが出荷されるだろう」と見通しを示し、「3~4月に気温が下がることはないと思われ、店頭や店舗バックヤードでの管理徹底が必要になる」とし、消費地側に対応を求めた。
 また、県りんご対策協議会の加川会長は、「アイスボックスの高騰や環境面への配慮から6月までの段ボール出荷による販売推進のため、新たなダンボール資材の規格を検討している」と報告し、「青果会社や量販店のバックヤードでの協力を得ながら6月末までのダンボール出荷システムを確立したい」と述べ、協力を要請した。 

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