![]() |
HOME | 商協連概要 | 林檎商組日報 | りんご商業会館 | お問合せ![]() |
林檎商組日報 > 記事 |
|
2025/05/02 |
県りんご商協連(丹代金一会長)の「第4回所属組合員全員協議会」が22日、弘前市内で開かれ今後のリンゴ販売対策を協議した。会議では、先日の市場販売懇談会の内容や消費地の状況等が報告され、品質管理の徹底、安定出荷が呼び掛けられたほか、5月以降の有利販売に繋げるため、積極出荷が要請された。 第4回全員協議会には組合員ら約40人が出席。丹代会長のあいさつに続き、東一東京青果果実第一事業部の渡邊勝俊審議役による特別講演が行われた。 渡邊審議役は1月からの販売を振り返り「量販店では経費等のコスト上昇により品物の市況価格が下がっても売価を下げて売ることができなかった。イチゴ、カンキツが終盤となる中、売場はリンゴを中心とする機運が高まっているが、経済状況が良くないことを理解して出荷する必要がある」とした。また「本来売るべき時期では無い物が3月以降も相当出ており、良品の販売を邪魔している。5~6月では同じようなことが無いよう鮮度の良いリンゴの適期出荷をお願いしたい」と要請した。 このほか「毎年言っているが、仕入れの仕方を変えないと利益につながらないものを買うことになってしまう。気象背景等から数量が少ないのは理解できるが、それでも価格形成の問題は深刻。この時期に高騰するのは輸出向けや長期販売といった原因もあるが、10月~11月上旬の中生種が一番売れる時期に他県産が少ないことで、青森県産の中生種が踊らされていることも大きい。見直さないといつまでも中生種を高く買い、晩生種もその流れで高くなるという変な定義がまかり通ってしまう。生産者に消費地の状況を伝え、指導していく体制を作る行動を起こしてほしい」と強調した。 この後の自由討議では常務役員から14~17日の日程で行われた市場販売懇談会の概要が報告され、この中で葛西万博常務は「輸入カンキツの浜在庫が多く、ニュージーランド産のリンゴが冷蔵庫に入れることができない状況となっており、当初1万2000トンが輸入される予定だったが、実際は8000~1万トンほどの入荷にとどまる見通しで、現状の販売状況等から一昨年や7~8年前過剰在庫の恐怖が商社を悩ませているようだ」とし「適正な価格で提案できるのであれば国産を販売すると言っている市場がほとんどであった。品質をしっかり吟味し、安定出荷できれば悲観するような状況は避けられる。望みを捨てないで販売に取り組んでほしい」とした。 最後に丹代会長は「まず品質管理の徹底をお願いしたい。4月も残り1週間ほどだが、ゴールデンウィーク前に在庫を軽くするため、積極的な出荷に取り組んでほしい」と呼びかけた。 |
![]() |