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良食味輸出で需要拡大へ~令和5年度黄色品種の生産流通販売対策会議~

2023/11/13
青森県は8月28日、板柳町で「令和5年度りんご黄色品種の生産流通販売対策会議」を開いた。
 会議には、県や関係団体、産地市場の担当者ら約30人が出席。トキ等を中心とした黄色品種の販売対策を協議した。
 輸出向けが中心となっているトキについては、平成30年産で早もぎ果が輸出に出回り食味不良から信頼を損ない価格が低迷。その後ふじ等の主力品種の輸出にも影響を及ぼしたことから、適期収穫された良食味な果実の販売が求められている。
 県は過去5カ年の輸出数量等の状況を説明し、「生産量が少なかった令和3年産や年間輸出量が過去最高を更新している4年産では9月最終週の輸出が多く、トキの食味が好評価を受けその後の好調な輸出にも繋がった」と報告。「食味が良ければ中秋節に関係なく販売され、その後の青森リンゴへの期待も高まる」とし、今年の中秋節が9月29日と昨年、一昨年より遅く早もぎ果の輸出が懸念される中、「無理に中秋節に間に合わせるより、適期に収穫された良食味のトキを輸出することが年間輸出量の拡大に繋がる」とメリットを示した。県と関係団体は10月を青森リンゴのシーズンスタートとして、台湾で積極的なプロモーションを展開する。
 会議では、県や各団体から黄色品種に対する取り組みが発表され、収穫適期の遵守や良食味果実の販売徹底に当たることを申し合わせた。
 また、県りんご研究所からは、開花が10日早く過去の事例からみると収穫は5日ほど早まる可能性もあるとされ、同研究所で発表している熟度調査に加え、生産者が食味を確認して収穫を判断する必要があると呼びかけられた。
 県では、生産情報の発信やラジオ、有線放送の活用、キャラバン等を通してトキの適期収穫を周知するほか、出荷業者等には厳選出荷の巡回指導等を行っていくとの方針が示された。





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